生物記録情報

2011.11.16
 現在の自然教育園内の主な生物の見頃情報をお知らせします。
 写真はマユミの実、シロダモの花と実、ウバユリの実です。
 マユミはニシキギ科ニシキギ属の落葉低木です。ピンク色の実が枝から果柄でぶら下がり、割れて出てきた赤い種子が目立ちます。「真弓」と書き、昔、この木材で弓を造ったことからこの名があります。また実がぶら下がる様子がカイコの繭を糸でぶら下げたのに似るので、「繭実」と言われたという説もあります。水生植物園といもりの池近くの道沿いで見られます。
 シロダモはクスノキ科シロダモ属の常緑高木で雌雄異株です。葉の裏が白いタモという意味で、タモは同じクスノキ科のタブノキが転訛したものです。葉腋に黄褐色の花を密生させているのが見られますが、同時に雌株に赤く熟した果実も見られます。また春には銀色の毛に覆われた若葉も目立ちます。園内各所に生えています。
 ウバユリはユリ科ウバユリ属の多年草です。7月下旬から8月上旬にかけて緑白色の花が見られます(2011.7.20の植物見頃情報に写真を掲載)。路傍植物園や水鳥の沼周辺で生育しています。ようやく実が割れて、中にあるタネを見ることができます。薄い翼をつけたタネは強い風の時に付近にばらまかれます。

〔樹木〕
(花の見頃)キヅタ、サザンカ、シロダモ、ヤツデ
(花そろそろ終わり)チャノキ
(実の見頃)イイギリ、ガマズミ、ケンポナシ、サネカズラ、サルトリイバラ、シロダモ、センリョウ、ツルウメモドキ、ノイバラ、ヒサカキ、ヒメグルミ、マユミ、ムクノキ、ムベ、ムラサキシキブ、ヤブコウジ
(紅葉・黄葉)アブラチャン、イイギリ、イヌザクラ、イボタノキ、エノキ、エビヅル、カツラ、カラスザンショウ、クズ、コクサギ、コブシ、ツタ、ヌルデ、ハゼノキ、フジ、マルバウツギ、ミズキ、ムクノキ、ヤマグワ、ヤマコウバシ、ヤマハギ

〔草〕
(咲き始め)オオハナワラビ
(花の見頃)アカフユノハナワラビ、カンアオイ
(花そろそろ終わり)キチジョウソウ、シラヤマギク、シロヨメナ、タイアザミ、タイワンホトトギス、ハナタデ、リンドウ
(実の見頃)ウバユリ、カラスウリ、カラスノゴマ、キンミズヒキ、コバギボウシ、シオデ、ツルマメ、ヒメガマ、ヒヨドリジョウゴ、ヘクソカズラ、ヤブミョウガ、ヤブラン
(紅葉・黄葉)イヌヌマトラノオ、オニドコロ、カラスウリ、キキョウ、キンミズヒキ、コバギボウシ、シロバナサクラタデ、タカトウダイ、チョウジソウ、テンニンソウ、ドクダミ、ヌスビトハギ、ハグロソウ、ヒメシダ、フタリシズカ、ヘクソカズラ、ホトトギス、ミソハギ、ヤブタバコ、ヤブマメ、ヤマノイモ、ヨウシュヤマゴボウ

 見られた昆虫、クモ、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 チョウ類…キチョウ、ウラギンシジミ
 トンボ類…アキアカネ
 バッタ類…コバネイナゴ、オオカマキリ、ハラビロカマキリ
 アブ類…ホソヒラタアブ
〔クモ類〕…ジョロウグモ
〔鳥類〕
 メジロ、コゲラ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、ウグイス、ヒヨドリ、ハシブトガラス、アオジ、カワラヒワ、ツグミ、カワセミ
〔その他〕
 メダカ、ヨシノボリ、スジエビ
マユミの実
マユミの実
シロダモの花と実
シロダモの花と実
ウバユリの実
ウバユリの実
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