生物記録情報

2011.5.12
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はマルバウツギの花、フタリシズカの花、ホオノキの花です。
 マルバウツギはユキノシタ科ウツギ属の落葉低木です。名前は同じ仲間のウツギに似て葉が丸いという意味です。また、ウツギは「空木」と書き、茎が中空という意味です。マルバウツギの白い花は、「卯の花」と呼ばれるウツギより早く花を咲かせます。路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。
 フタリシズカはセンリョウ科チャラン属の多年草です。茎の先に2本の花穂を出す姿を静御前とその亡霊の舞姿に例えたことからこの名前があります。ただし実際には花穂の数は3本や4本のものもあります。また、1ヶ月ほど前に咲いていた同じ仲間のヒトリシズカは茎の先に1本の花穂を出します。路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。
 ホオノキはモクレン科モクレン属の落葉高木です。葉は大きく食材を包んだり、材は堅いので下駄の歯に使われたり、古くから利用されてきた木です。武蔵野植物園にあるホオノキの高木を見上げると、大きく美しい花を見ることができます。

〔樹木〕
(咲き始め)エゴノキ、ガマズミ、シュロ、ノイバラ、マユミ
(花の見頃)コゴメウツギ、ジャケツイバラ、スダジイ、トベラ、ハクウンボク、ホオノキ、マルバウツギ、ミズキ
(花そろそろ終わり)タブノキ、ツルウメモドキ、ニシキギ、ムベ、ヤマツツジ

〔草〕
(咲き始め)アイイロニワゼキショウ、カニツリグサ、キショウブ、サイハイラン、フトイ
(花の見頃)アヤメ、オオバコ、オニタビラコ、オヘビイチゴ、オヤブジラミ、カキツバタ、キンラン、クサノオウ、ササバギンラン、シロツメクサ、スイバ、チョウジソウ、トウバナ、トボシガラ、ハナイバナ、ハルジオン、フタリシズカ、ヘビイチゴ、ヤブスゲ、ヤブヘビイチゴ
(花そろそろ終わり)エビネ、オドリコソウ、キクムグラ、キランソウ、シャガ、タチイヌノフグリ、タマノカンアオイ、ホウチャクソウ、ミゾイチゴツナギ、ムサシアブミ、ムラサキサギゴケ、ヤブタビラコ
マルバウツギの花
マルバウツギの花
フタリシズカの花
フタリシズカの花
ホオノキの花
ホオノキの花
画像をクリックすると大きくなります。