生物記録情報

2011.4.27
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はチョウジソウの花、ムベの花、ミツデカエデの花です。
 チョウジソウはキョウチクトウ科チョウジソウ属の多年草です。川岸など湿ったところに生えます。花を横から見ると、「丁」字の形に見えることからこの名前があります。薄紫色の美しい花の大群落が水生植物園で見られます。
 ムベはアケビ科ムベ属の常緑性のツル植物です。ムベの果実はアケビと同様に食べられますが、アケビのように縦裂して開くことはありません。秋には赤く熟した様子が見られるでしょう。昔、この果実をわらかごに入れて朝廷に献上したので大賛(おおにえ)すなわち筍苴(おおむべ)と言います。これがウムベとなり、次いでウベと略せられ、ムベと転訛したと言われています。雌雄異花です。水生植物園の中央トイレ近くのソメイヨシノに絡んでいるのが見られます。
 ミツデカエデはカエデ科カエデ属の落葉高木です。「三手楓」と書き、3つの手のカエデという意味です。葉が3つの小葉に分かれることからこの名前が付きました。前年枝に小さな黄色い花からなる長い花序がつきます。雌雄異株です。水生植物園で見られます。

〔樹木〕
(花の見頃)カマツカ、クサイチゴ、タブノキ、チドリノキ、ツクバネウツギ、ナツグミ、ヒメコウゾ、フジ、ミツデカエデ、ミツバウツギ、ムベ、ヤマツツジ
(花そろそろ終わり)アケビ、アセビ、イロハモミジ、ウワミズザクラ、シロモジ、シロヤブツバキ、ハナイカダ、ミツバツツジ、ヤマブキ
(実の見頃)ムクロジ

〔草〕
(咲き始め)エビネ、オヘビイチゴ、スイバ、ハナイバナ
(花の見頃)ウラシマソウ、エナシヒゴクサ、オドリコソウ、オニタビラコ、カキドオシ、カントウタンポポ、キクムグラ、キランソウ、クサノオウ、シャガ、タガネソウ、タチイヌノフグリ、タマノカンアオイ、チゴユリ、チョウジソウ、ツボスミレ、ニリンソウ、ハコベ、ハナダイコン、パピリオスミレ、ヒメウズ、ヘビイチゴ、ホウチャクソウ、ミゾイチゴツナギ、ミツバツチグリ、ムサシアブミ、ムラサキサギゴケ、ヤエムグラ、ヤブタビラコ、ヤブニンジン、ヤブヘビイチゴ、ヤマブキソウ
(花そろそろ終わり)イカリソウ、イチリンソウ、ケマルバスミレ、サクラソウ、セントウソウ、タチツボスミレ、ノウルシ、ミツガシワ、ムラサキケマン、ラショウモンカズラ
(実の見頃)ノシラン
チョウジソウの花
チョウジソウの花
ムベの花
ムベの花
ミツデカエデの花
ミツデカエデの花
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