生物記録情報

2010.12.22
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はノイバラの実、コナラの黄葉、ハリギリの黄葉です。
 ノイバラはバラ科バラ属の半つる性の落葉低木です。沖縄を除く全国の山野に自生するバラで、裸地や河原、湿地などの日当たりの良い場所を好みます。園内では5月中旬から下旬にかけて水生植物園と中央湿地で白い花が見られました。(5月19日の見頃情報で写真が見られます。)現在は赤く熟した実が見られます。
 コナラはブナ科コナラ属の落葉高木です。「コナラ」という名は、北日本や山地帯に分布する、葉の大きなオオナラ(ミズナラのこと)に対し、葉の小さなナラと言う意味です。関東地方の雑木林には薪や炭を取るためにコナラが多く植えられ、またドングリ(ブナ科の樹木の実の総称)の木としても親しまれている身近な樹木です。園内各所で見られます。
 ハリギリはウコギ科ハリギリ属の落葉高木です。葉が桐に似ていて、枝に刺があることからこの名前があります。同じウコギ科の常緑低木のヤツデに葉や花の形が似ています。いずれも「天狗の葉団扇」にたとえられるようです。武蔵野植物園で見られます。

〔樹木〕
(花の見頃)サザンカ、ヤツデ
(花そろそろ終わり)ヒイラギ
(実の見頃)イイギリ、ガマズミ、カラスザンショウ、カラタチバナ、サネカズラ、サルトリイバラ、シロミノマンリョウ、センリョウ、ツルウメモドキ、トウネズミモチ、ナンテン、ネムノキ、ノイバラ、ヒサカキ、マンリョウ、ムクロジ、ムラサキシキブ、ヤブコウジ
(紅葉・黄葉)イヌビワ、イロハモミジ、ガクアジサイ、カラスザンショウ、キハダ、クヌギ、コクサギ、コゴメウツギ、コナラ、サルトリイバラ、ツルウメモドキ、ニワトコ、ハリギリ、マユミ、マルバウツギ、ミツバアケビ、ヤマブキ、ヤマボウシ

〔草〕
(花の見頃)イヌホオズキ、カンアオイ
(実の見頃)アマチャヅル、イヌホオズキ、ウバユリ、カラスウリ、カラスノゴマ、キンミズヒキ、ヒヨドリジョウゴ、ヘクソカズラ、ミズタマソウ、ムサシアブミ、ヤブラン
(紅葉・黄葉)アキカラマツ、イヌヌマトラノオ、キンミズヒキ、シロバナサクラタデ、シロヨメナ
ノイバラの実
ノイバラの実
コナラの黄葉
コナラの黄葉
ハリギリの黄葉
ハリギリの黄葉
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