生物記録情報

2009.10.21
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はチャノキ、ユウガギク、アワコガネギクの花です。
 チャノキはその名の通り、お茶の木です。お茶は中国では四千年前から飲まれ、中国語の「チャー、ツァ、ツァー」からこう呼ばれています。また福建省方言の「テー」が世界のteaの語源となっています。ツバキ科の常緑低木です。小さな白いツバキのような花です。路傍植物園、武蔵野植物園をはじめ園内各所で見られます。
 ユウガギクはキク科シオン属の多年草で、現在園内では、シオン属の仲間は他にシラヤマギク、シロヨメナ、ノコンギクガ咲いており、花の姿はよく似ています。一般には「野菊」と呼ばれるものです。ユウガギクは「柚香菊」とも書き、(ユズ)の香りの菊という意味です。若い葉をつまんで指先でもむとユズの香りがします。水生植物園で見られます。
 アワコガネギクはキク科キク属の多年草です。「泡黄金菊」と書き、泡のように密集して黄金色の花をつける菊という意味です。別名はキクタニギクですが、自生地である京都府菊谷に基づいています。武蔵野植物園で見られます。

〔樹木〕
(咲き始め) コウヤボウキ
(花の見頃) サザンカ、チャノキ
(実の見頃) アオツヅラフジ、イイギリ、ガマズミ、カラタチバナ、クヌギ、コナラ、ゴンズイ、サワフタギ、シラカシ、シロダモ、スダジイ、センリョウ、ツクバネガシ、ツルウメモドキ、ノイバラ、ノブドウ、ヒサカキ、マユミ、ムラサキシキブ、ヤブコウジ

〔草〕
(咲き始め) アワコガネギク、カンアオイ
(花の見頃) イヌタデ、オオニガナ、キセルアザミ、キチジョウソウ、シロヨメナ、タイアザミ、ツリフネソウ、ノコンギク、ノハラアザミ、ハナタデ、ホトトギス、ユウガギク、ワレモコウ
(花そろそろ終わり) アキノウナギツカミ、ウリクサ、コメナモミ、ササガヤ、シラヤマギク、ナガボノアカワレモコウ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ネズミガヤ、マルバフジバカマ、ヤブタバコ
(実の見頃) アブラススキ、オギ、カラスウリ、キンミズヒキ、ススキ、ダイコンソウ、チカラシバ、ヌスビトハギ、ヒメガマ、ヘクソカズラ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ヤブミョウガ
チャノキの花
チャノキの花
ユウガギクの花
ユウガギクの花
アワコガネギクの花
アワコガネギクの花
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