附属自然教育園

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スタッフブログ

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10月26日(土) 秋の実
こんにちは、青木です。

だいぶ秋らしくなってきましたが、今日は冬が来たかと思ってしまうような冷え込みです。

これから紅葉のシーズンに入りますが、秋は植物の見頃でもあります。秋といえば木の実、草の実などが多く見られる時期です。
私が最近よく見かけるのはヌスビトハギの実です。「ひっつき虫」といえば見たことがある人は多いかと思いますが、ヌスビトハギもその一つです。
なぜよく見かけるのかというと、園内での作業から戻った職員がよく衣服に付けているからです。実は小さいですが細かい毛が密生していて一度付着すると払ってもなかなか取れません。

ヌスビトハギという変わった名前の由来は、その実が泥棒が抜き足差し足で歩いた足跡に似ているからというのが一説だそうです。
幸い泥棒の足跡を見たことがない私は形が似ているのかは分かりませんが、一度聞いたら忘れられない名前です。

ひっつき虫にはミズヒキ、キンミズヒキ、イノコズチ、アメリカセンダングサ、オオオナモミなど多くの種類があります。
秋の散策に出かけた際には探してみてください。

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10月22日(火) ツクバネガシの老樹
ホシホウジャクがノハラアザミの蜜を吸いに来ています。こんにちは、大澤です。

先日の台風26号の大雨、強風によりひょうたん池近くに生えていた高さ15m、幹周り1.4mのツクバネガシの老樹が根こそぎ倒れました。
倒れたツクバネガシはベンチを壊し、園内の樹木をなぎ倒しました。

このツクバネガシの異変に気付いたのが一昨年頃からです。例年、5月頃古い葉を落とし、新しい葉を出します。しかし、昨年は一部の枝の葉は褐色のまま枯れていきました。それでも、かろうじて葉が吹き始めて花が咲き、ドングリが大豊作になりました。一説では樹木は枯死する前に大量の実をつけるという現象があることが知られています。

そして今年の3月、根元の地面に亀裂を発見し根鉢が動いたのではないかと思い、いよいよ倒伏する恐れありと付近を閉鎖しました。経過観察しながら、すぐ倒伏する恐れなしと判断して、この8ヶ月間異常がないか毎回点検していました。

ついに、今回の台風で10月16日近くに生えていたシラカシの老樹(幹周り100cm)と共に根こそぎ倒れたのでした。
根をよく見るとスポンジ状態で一部は黒く腐朽していました。(写真手前の亀裂部分がそこにあたる)
何度も倒木現場を見る度に自然の破壊力を実感させられるものです。幸い今回も入園者には直接被害がなくホットした次第です。

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10月13日(日) 季節の変化
こんにちは、事務室uです。

10月も中旬を迎えますが、暑い日々が続いています。その気候のなかでも、園内は秋の虫たちが鳴き、水生植物園では秋の七草の一つ ススキ(尾花)が日の光を浴びながらきらきらと輝き、風になびいています。

水生・武蔵野植物園は、ツリフネソウやユウガギクが咲き揃い、ホトトギスの花が見ごろを迎えています。

皆さまに移ろいゆく季節を感じていただきながら、秋の散策をお楽しみいただければと思います。

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10月3日(木) 自然史セミナーのご案内
こんにちは、青木です。

今回は自然史セミナーについてご案内します。
自然教育園で行っている学習支援活動の一つである「自然史セミナー」は国立科学博物館の研究員による動植物についての講座です。

筑波を拠点に活動をしている研究員が、今までの研究報告から最新の研究成果まで、専門的な話を皆さんにお伝えします。
これから自然教育園で動植物を観察する方も、すでに多くの知識を得ている方も、研究者の話を聴くことで知識を深めることができ、さらに違った分野への興味が湧いてくるかもしれません。
また、普段なかなか会うことのできない研究者に直接質問ができる良い機会でもあります。

今月の自然史セミナーは10月6日(日)、20日(日)、27日(日)に開催予定です。締め切りが迫っているものもありますので興味のある方はお早めにお電話でお申し込みください。
各日のテーマについてはホームページをご覧下さい。

皆さまのお申し込みをお待ちしております。

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