生物記録情報
　現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
　
　写真はシロバナサクラタデの花、キセルアザミの花、ハナグモです。
　シロバナサクラタデはタデ科イヌタデ属の多年草です。園内にこの仲間は多く、他にハナタデ、アキノウナギツカミ、ミゾソバ、ママコノシリヌグイ、ボントクタデなどがあり、いずれも秋に多く花を咲かせます（一部は夏にも咲きますが）。シロバナサクラタデは湿った草原に生えます。名前は同じ仲間のサクラタデに似て花が白いと言う意味です。水生植物園で群落となっています。
　園内では現在、３種類のアザミの花が見られます。キク科アザミ属の多年草の、タイアザミ、ノハラアザミ、キセルアザミです。この仲間は秋に開花する種が多く、アザミは代表的な秋の野草の１つでしょう。アザミの語源ははっきりしていませんが、葉にトゲの多いことから、沖縄八重山地方の方言でトゲを意味する「アザ」を語源とする説や、「驚きあきれる」という意味の「あざむ」から来ているという説などがあります。キセルアザミは煙管（きせる）の様に下向きに花をつけるのが特徴です。水生植物園で見られます。
　水生植物園は秋の花が盛りとなりつつありますが、その名の通り、花の近くで昆虫を待ち伏せしているハナグモが多くみられます。体長５�o前後の小さなクモです。昆虫の捕食に成功した姿もしばしば見られます。

〔樹木〕
（花の見頃）アオツヅラフジ、エビヅル、クズ、サネカズラ、タマサンゴ、ヌルデ、ノブドウ、ヤマハギ
（花そろそろ終わり）キジョラン
（実の見頃）イヌビワ、ゴンズイ、タマサンゴ

〔草〕
（咲き始め）アブラススキ、イヌコウジュ、カラスノゴマ、カリガネソウ、シモバシラ、ヒガンバナ、フタバハギ、ヤブタバコ、ヤマハッカ、ヤマホトトギス
（花の見頃）アズマカモメヅル、アブラガヤ、アメリカイヌホオズキ、イノコヅチ、オオバコ、オオブタクサ、オニドコロ、カナムグラ、カラムシ、ガンクビソウ、キセルアザミ、キツネノマゴ、キンミズヒキ、ケチヂミザサ、ゲンノショウコ、コバノカモメヅル、コメヒシバ、サワヒヨドリ、シュウブンソウ、シラヤマギク、シロバナキツネノマゴ、シロバナサクラタデ、ススキ、タイアザミ、タカサブロウ、ツユクサ、ツリガネニンジン、ツルボ、ツルマメ、トダシバ、トラノオスズカケ、ナガボノアカワレモコウ、ナガボノシロワレモコウ、ナキリスゲ、ナンバンギセル、ヌスビトハギ、ノダケ、ノハラアザミ、ノブキ、ハキダメギク、ハグロソウ、ハシカグサ、ヒメキンミズヒキ、ヒヨドリジョウゴ、ヒヨドリバナ、ボントクタデ、マツカゼソウ、ママコノシリヌグイ、ミソハギ、ムカゴイラクサ、メドハギ、メヒシバ、モミジガサ、ヤブガラシ、ユウガギク、ヨウシュヤマゴボウ、ワレモコウ
（花そろそろ終わり）アキカラマツ、アサザ、イヌヌマトラノオ、ウリクサ、オオヒナノウスツボ、カラスウリ、ギンミズヒキ、コバギボウシ、シロネ、スズメノヒエ、センニンソウ、ダイコンソウ、タカトウダイ、トウバナ、ナガバハエドクソウ、ヒメジョオン、ヘクソカズラ、ホナガイヌビユ、ミズヒキ、ヤブミョウガ、ヤブラン
（実の見頃）ホウチャクソウ、ヤブミョウガ、ヨウシュヤマゴボウ

　動物は以下の通りです。
〔クモ類〕モエギザトウムシ、オオシロカネグモ、ジョロウグモ、ナガコガネグモ、ハナグモ
〔昆虫〕
　トンボ類…アジアイトトンボ、ギンヤンマ、シオカラトンボ
　カマキリ類…オオカマキリ
　バッタ類…ツヅレサセコオロギ、アオマツムシ、カネタタキ、コバネイナゴ、ショリョウバッタ
　カメムシ類…アメンボ、ハリカメムシ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、アオバハゴロモ、ツマグロオオヨコバイ
　チョウ類…アオスジアゲハ、アゲハ、クロアゲハ、モンシロチョウ、キタキチョウ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ツマグロヒョウモン、アカボシゴマダラ幼虫、コミスジ、ヒメジャノメ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ、アケビコノハ幼虫
　甲虫類…コアオハナムグリ、トホシテントウ、クロウリハムシ、オジロアシナガゾウムシ
　ハチ類…セグロカブラハバチ、コンボウヤセバチ、シロスジヒメバチ、ハラナガツチバチsp.、トックリバチsp..、コガタスズメバチ、モンスズメバチ、キイロスズメバチ、クロスズメバチ、コハナバチsp.、ハラアカハキリバチヤドリ、ヤノトガリハナバチ、クマバチ
　ハエ類…ヒトスジシマカ、シオヤアブ、トゲツヤヘラクチイシアブ、ホソヒラタアブ、ヒメヒラタアブsp.、シマハナアブ、ナミハナアブ、タカサゴモモブトハナアブ
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、コゲラ、カルガモ、キジバト、ドバト
〔その他〕メダカ、モツゴ、ヨシノボリ、スジエビ、アメリカザリガニ、クサガメ、スッポン、ニホンヤモリ、カナヘビ、ナミギセル