生物記録情報

2014.8.28
生物記録情報
 現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
 
 写真はナンバンギセルの花、ヌスビトハギの花、コバノカモメヅルとアズマカモメヅルの花です。
 ナンバンギセルは、ハマウツボ科ナンバンギセル属の1年生草本です。「南蛮煙管」と書き、花の形が西洋から伝えられた喫煙具(パイプ)に似ていることから名付けられました。ススキ、オギ、ミョウガなどの根に寄生する植物で、光合成は行わず葉はありません。水生植物園のオギの根元に生えているのが見られます。
 ヌスビトハギはマメ科ヌスビトハギ属の多年草です。果実の形が盗人の足の形に似ていることからこのような名前が付きました。名前は物騒ですが、ピンク色の小さな可憐な花を咲かせます。早く咲き始めたものには果実も出来はじめています。果実の表面にかぎ状の毛が密生し、秋になり成熟するといわゆる「ひっつき虫」となり、衣服などに付きます。路傍植物園・水生植物園・武蔵野植物園など各所で見られます。
 コバノカモメヅルはキョウチクトウ科(旧ガガイモ科)カモメヅル属のツル性の多年草です。径が1pにも満たない小さな花ですが、赤紫の色と星のような形が特徴的です。秋にできる種子は先に長い毛があり、風に乗って散布されます。白花品をアズマカモメヅルと呼び、水生植物園で同時に見ることができます。

〔樹木〕
(咲き始め)ヤマハギ
(花の見頃)アオツヅラフジ、エビヅル、キジョラン、クズ、サネカズラ、タマサンゴ、ノブドウ

〔草〕
(咲き始め)カリガネソウ、ゲンノショウコ、シモバシラ、シラヤマギク、シロバナサクラタデ、ススキ、タイアザミ、ツルボ、ツルマメ、ノハラアザミ、ハシカグサ、ヒヨドリジョウゴ、メドハギ、ヤマハッカ、ヤマホトトギス
(花の見頃)アキカラマツ、アズマカモメヅル、アブラガヤ、イノコヅチ、ウリクサ、エノコログサ、オオヒナノウスツボ、オオブタクサ、オニドコロ、カナムグラ、ガンクビソウ、キツネノボタン、キツネノマゴ、キンミズヒキ、ケチヂミザサ、コバギボウシ、コバノカモメヅル、コメヒシバ、コヤブタバコ、シュウブンソウ、シロネ、シロバナキツネノマゴ、センニンソウ、ソクズ、タカサブロウ、ツユクサ、ツリガネニンジン、トダシバ、トラノオスズカケ、ナガボノアカワレモコウ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ヌスビトハギ、ノシラン、ノブキ、ハグロソウ、ヒメキンミズヒキ、ヒヨドリバナ、ヘクソカズラ、ホナガイヌビユ、マツカゼソウ、ママコノシリヌグイ、ミソハギ、メヒシバ、モミジガサ、ヤブガラシ、ユウガギク、ヨウシュヤマゴボウ、ワレモコウ
(花そろそろ終わり)アサザ、イヌヌマトラノオ、ギンミズヒキ、シュロソウ、スズメノヒエ、ダイコンソウ、タカトウダイ、トウバナ、ナガバハエドクソウ、ヒメジョオン、フシグロセンノウ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ミョウガ、ヤブミョウガ、ヤブラン

 動物は以下の通りです。
〔クモ類〕モエギザトウムシ、オオシロカネグモ、ジョロウグモ、ナガコガネグモ
〔昆虫〕
 トンボ類…アジアイトトンボ、シオカラトンボ
 バッタ類…ササキリ、ツヅレサセコオロギ、アオマツムシ、カネタタキ、ショリョウバッタ
 カメムシ類…アメンボ、ホシハラビロヘリカメムシ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、アオバハゴロモ
 チョウ類…アオスジアゲハ、アゲハ、キタキチョウ、ツバメシジミ、コミスジ、イチモンジセセリ
 甲虫類…トホシテントウ
 ハチ類…カブラハバチ、ハラナガツチバチsp.、コガタスズメバチ、モンスズメバチ、キイロスズメバチ
 ハエ類…ヒトスジシマカ、ホソヒラタアブ
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、コゲラ、アオサギ幼鳥、キジバト、ドバト
〔その他〕メダカ、モツゴ、ヨシノボリ、スジエビ、アメリカザリガニ、クサガメ、ウシガエル、ナミギセル
ナンバンギセルの花
ナンバンギセルの花
ヌスビトハギの花
ヌスビトハギの花
コバノカモメヅルとアズマカモメヅルの花
コバノカモメヅルとアズマカモメヅルの花
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