生物記録情報

2013.12.12
生物記録情報
 現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
 
〔樹木〕
(咲き始め)ヤブツバキ
(花の見頃)オオナワシログミ、サザンカ、ヒイラギ、ヤツデ
(実の見頃)アオツヅラフジ、イイギリ、カラスザンショウ、カラタチバナ、ケンポナシ(森の小道)、サネカズラ、サルトリイバラ、シロダモ、スイカズラ、センニンソウ、センリョウ、ツルウメモドキ、トウネズミモチ、トベラ、ナンテン、ノイバラ、ハリギリ、マンリョウ、ムラサキシキブ、ヤブコウジ
(紅葉・黄葉)アカシデ、アワブキ、イイギリ、イヌザクラ、イヌシデ、イヌビワ、イロハモミジ、オオモミジ、ガクアジサイ、カマツカ、カラスザンショウ、クサイチゴ、クズ、クヌギ、クマシデ、ケヤキ、コクサギ、コゴメウツギ、コナラ、サルトリイバラ、チドリノキ、ツルウメモドキ、ハゼノキ、ハリギリ、マルバウツギ、マユミ、ミズキ、ミツデカエデ、ムクロジ、ヤマブキ、ヤマボウシ

〔草〕
(花の見頃)アカハナワラビ、アカフユノハナワラビ、オオハナワラビ
(花そろそろ終わり)アワコガネギク、タイアザミ、ノハラアザミ、ヒメジョオン
(実の見頃)ウバユリ、オオニガナ、オオバギボウシ、カラスウリ、コバギボウシ、シオデ、ススキ、ヒヨドリジョウゴ、ヘクソカズラ、ムサシアブミ、ヤブラン
(紅葉・黄葉)アキカラマツ、イヌヌマトラノオ、キンミズヒキ、チダケサシ、ヌマトラノオ、ミソハギ、メヤブマオ

 動物は以下の通りです。
〔クモ類〕ジョロウグモ
〔昆虫〕
 カマキリ類…オオカマキリ卵鞘、ハラビロカマキリ卵鞘
 チョウ類…フユシャクsp.
 ハエ類…ホソヒラタアブ、キンバエsp.、ツマグロキンバエ
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、シメ、アオジ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、ツグミ、コゲラ、カルガモ、ドバト、ワカケホンセイインコ

 写真はケンポナシの果実、ノイバラの果実、シオデ他4種の果実です。
 ケンポナシはクロウメモドキ科ケンポナシ属の落葉高木です。森の小道を歩いていると、ちょっと変わった形の実が落ちているのを見つけることができます。漢字で「玄圃梨」と書きます。玄圃とは仙人の居所を指し、多肉質に肥厚する果柄部分が、仙人の使っていた杖の形に似ていることが名前の由来です。この部分には甘味があり、熟したナシの味がするためナシの名がついています。写真の茶色い果柄部分に付いている白い部分の中に、平たい種子が入っています。こぼれた茶色の種子が地面の上で光っているのも見られます。
 ノイバラはバラ科バラ属の半ツル性の落葉低木です。沖縄を除く全国の山野に自生するバラで、裸地や河原、湿地などの日当たりの良い場所を好みます。園内では5月上旬から下旬にかけて水生植物園と中央湿地で白い花が見られました。(2013.5.8の生物記録情報で花の写真が見られます。)現在は赤く熟した果実が見られます。
 水生植物園の枯れ野に色は地味ですが果実が残っている植物が見られます。いずれもツル植物です。シオデはユリ科シオデ属のツル性の多年草です。雌雄異株です。枯れた葉とともに黒い実が残っています。花は6月下旬から7月中旬くらいにかけて見られ、2012.7.18の生物見頃情報で花の写真を掲載しています。アオツヅラフジはツヅラフジ科ツヅラフジ属のツル性落葉木本です。雌雄異株で、白い小さな花は目立たず6月末から9月中旬頃まで見られました。花よりもブドウのような青い果実の方が目立ちます。スイカズラはスイカズラ科スイカズラ属のツル性常緑木本で、湿った所を好み水生植物園の水際で他の植物などに絡まっているのを見かけます。園内では5月中頃から下旬にかけてよい香りを放つ花を咲かせていました。ヘクソカズラはアカネ科ヘクソカズラ属のツル性の多年草です。7月中旬から9月中旬にかけてかわいらしい花を咲かせていましたが(2013.8.15の情報を参照)、光沢のある黄褐色の果実を付けています。
ケンポナシの果実
ケンポナシの果実
ノイバラの果実
ノイバラの果実
シオデ他4種の果実
シオデ他4種の果実
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