生物記録情報

2012.9.26
 現在の自然教育園内の主な生物の見頃情報をお知らせします。
 写真はカリガネソウ、ヒガンバナ、ゲンノショウコの花です。
 カリガネソウはクマツヅラ科カリガネソウ属の多年草です。花全体が湾曲し、この形がカリガネ(カモ科マガン属の1種)の飛ぶ姿に似るため、この名が付けられました。薄紫色の花の姿は清楚で美しいのですが、葉に臭気があります。路傍植物園では咲き始め、武蔵野植物園では見頃となっています。
 ヒガンバナはヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草で、中国からの帰化植物と言われています。その名の通り秋の彼岸の頃に咲く植物です。「曼珠沙(まんじゅしゃ)華(げ)」という別名がありますが、赤花を表す梵語によるものです。園内各所で見られます。また、開花の時期には葉は見られず、花が終わってから線形の葉が伸び、翌年の5月くらいまで残っています。
 ゲンノショウコはフウロソウ科フウロソウ属の多年草です。下痢止めの民間薬としてよく知られ、飲むとすぐに効果が現れるので、「現(げん)の証拠(しょうこ)」と名付けられました。路傍植物園、水生植物園、武蔵野植物園など道端で見られます。

〔樹木〕
(花の見頃)サネカズラ、ヤマハギ
(花そろそろ終わり)ノブドウ
(実の見頃)ガマズミ、コナラ、ゴンズイ、シラカシ、スダジイ、ツクバネガシ、ムクノキ、ヤマコウバシ

〔草〕
(咲き始め)アカネ、アキノウナギツカミ、キセルアザミ、クワクサ、シモバシラ、ネズミガヤ、ミゾソバ、ヤブマメ、ヤマハッカ
(花の見頃)アブラススキ、イヌコウジュ、ウリクサ、オトコエシ、オヒシバ、カゼクサ、カラスノゴマ、カラムシ、カリガネソウ、キツネノマゴ、キバナアキギリ、キンミズヒキ、ゲンノショウコ、サワヒヨドリ、シュウブンソウ、シラヤマギク、シロバナキツネノマゴ、シロバナサクラタデ、ススキ、スズメノヒエ、タイアザミ、チカラシバ、チヂミザサ、ツユクサ、ツリフネソウ、ツルボ、トダシバ、トラノオスズカケ、ナガボノシロワレモコウ、ナキリスゲ、ナンバンギセル、ノダケ、ノハラアザミ、ハシカグサ、ハナタデ、ヒガンバナ、ヒメジソ、ヒヨドリジョウゴ、フジバカマ、フタバハギ、ボントクタデ、ママコノシリヌグイ、ミズオトギリ、ムカゴイラクサ、ヤブタバコ、ヤマホトトギス、ユウガギク、ヨモギ、ワレモコウ
(花そろそろ終わり)イノコズチ、エゾアブラガヤ、オオバコ、オオヒナノウスツボ、オトギリソウ、カナムグラ、ダイコンソウ、タカトウダイ、ヌスビトハギ、ハグロソウ、ヒヨドリバナ、マツカゼソウ、ミズタマソウ、ミズヒキ、モミジガサ、ヤブミョウガ、ヤブラン
(実の見頃)タマサンゴ、ホウチャクソウ

 見られた昆虫、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 トンボ類…シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、アキアカネ
 バッタ類…エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギ、アオマツムシ、ヒロバネカンタン、カネタタキ、ショウリョウバッタ
 カメムシ類…アメンボ、ヨコズナサシガメ、クサギカメムシ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、
 チョウ類…クロアゲハ、モンシロチョウ、キチョウ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、アサギマダラ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、ヒメジャノメ、イチモンジセセリ、ホシホウジャク
 ハチ類…セグロカブラハバチ(ニホンチュウレンジから訂正)、ハラナガツチバチ、クロオオアリ、ミカドトックリバチ、セグロアシナガバチ、コガタスズメバチ、キイロスズメバチ、クマバチ、セイヨウミツバチ
 ハエ類…ホソヒラタアブ.、ヒメヒラタアブ、シマハナアブ、オオハナアブ
〔クモ類〕…ジョロウグモ、ナガコガネグモ
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、コゲラ、キジバト、ドバト
〔両生爬虫類〕クサガメ、カナヘビ
〔その他〕メダカ、モツゴ、ヨシノボリ、スジエビ、アメリカザリガニ、ミスジマイマイ
カリガネソウの花
カリガネソウの花
ヒガンバナの花
ヒガンバナの花
ゲンノショウコの花
ゲンノショウコの花
画像をクリックすると大きくなります。