生物記録情報

2013.4.4
生物記録情報
 現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
 
 写真はイチリンソウとニリンソウの花、クサイチゴの花、ミツガシワの花です。
 イチリンソウはキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。春植物(スプリング・エフェメラル)の1種で、まだ明るい落葉樹林下で白い花を咲かせます。イチリンソウは1本の花茎に1輪、また同じ仲間のニリンソウは2本の花茎の先にそれぞれ1輪の花が付きます。イチリンソウの大きい花は目立ちますが、花びらのように見えるものは萼片で、虫を引き寄せる目印となるのでしょう。イチリンソウは路傍植物園、ニリンソウは路傍植物園をはじめとして園内各所で見られます。
 クサイチゴはバラ科キイチゴ属の落葉小低木ですが、暖かい所では常緑です。背丈が低く草のように見えるので「草苺」の名があります。中央湿地を望む道ばたや武蔵野植物園、いもりの池から水鳥の沼への道の他、園内各所で見られます。園内の同じ仲間ではモミジイチゴはすでに花が終わりましたが、武蔵野植物園でヒメカジイチゴの花が見られます。
 ミツガシワはミツガシワ科ミツガシワ属の一属一種の多年草です。北半球の寒冷地の池沼に生えます。暖地にも氷期の遺存種として点在しています。カシワの葉に見立てた3枚の小葉があることから、この名前があります。水生植物園の浅い池で群生しており、白い花を見ることができます。

〔樹木〕
(咲き始め)ミツバツツジ
(花の見頃)アオキ、アケビ、アセビ、イロハモミジ、エノキ、クサイチゴ、コクサギ、サルトリイバラ、シロヤブツバキ、ツクバネウツギ、ニワトコ、ヒイラギナンテン、ヒメカジイチゴ、ヤブツバキ、ヤマグワ、ヤマブキ
(花そろそろ終わり)イヌコリヤナギ、ウグイスカグラ、オオシマザクラ、コブシ、シキミ、ジャヤナギ、ソメイヨシノ、ミツバアケビ、ヤマザクラ

〔草〕
(咲き始め)アゼスゲ、カキドオシ、カサスゲ、クサノオウ、タマノカンアオイ、ツボスミレ、ハナイバナ、ヘビイチゴ、ミツバツチグリ、ムラサキサギゴケ、ヤエムグラ、ヤブタビラコ、ヤブニンジン、ヤブヘビイチゴ、ヤマブキソウ
(花の見頃)アメリカスミレサイシン、イカリソウ、イチリンソウ、ウラシマソウ、オオイトスゲ、キランソウ、ケマルバスミレ、サクラソウ、シャガ、シュンラン、ジロボウエンゴサク、セントウソウ、タチツボスミレ、ニリンソウ、ノウルシ、ハコベ、ハナダイコン、ヒメウズ、ミツガシワ、ムサシアブミ、ムラサキケマン、ヤマルリソウ、ラショウモンカズラ
(花そろそろ終わり)カタクリ、コスミレ、スギナ、バイモ

 動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 チョウ類…ツマキチョウ、キタキチョウ、トラフシジミ、ルリシジミ、ルリタテハ
 ハエ類…ビロードツリアブ、アシブトハナアブ
     
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、シメ、アオジ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒレンジャク、ヒヨドリ、ウグイス、コゲラ、カルガモ、キジバト、ドバト

〔その他〕クサガメ、モツゴ、メダカ、スジエビ
イチリンソウとニリンソウの花
イチリンソウとニリンソウの花
クサイチゴの花
クサイチゴの花
ミツガシワの花
ミツガシワの花
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