生物記録情報

2012.11.14
 現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
 写真はウバユリの実、ムベの実、樹木の紅葉です。
 ウバユリはユリ科ウバユリ属の多年草です。7月下旬から8月上旬にかけて緑白色の花が見られます(2012.7.25の生物見頃情報に写真を掲載)。路傍植物園や水鳥の沼周辺で生育しています。ようやく実が割れて、中にあるタネを見ることができます。薄い翼をつけたタネは強い風の時に付近にばらまかれます。
 ムベはアケビ科ムベ属のツル性の常緑木本です。ムベの果実はアケビと同様に食べられますが、アケビのように縦裂して開くことはありません。花期は4月の下旬から5月上旬頃で、2012.4.25の生物見頃情報に写真を掲載してあります。水生植物園のソメイヨシノの木に絡んでいるムベに実が見られます。
 園内の落葉樹も紅葉してきました。イロハモミジはまだ枝の先端の葉が赤みを帯びてきた程度ですが、すでに美しい紅葉を楽しめる樹木もあります。ハゼノキ、ヌルデ、エビヅル、ツタなどは見頃となっています。

※は園路からは見られません。

〔樹木〕
(咲き始め)ヤツデ
(花の見頃)キヅタ、コウヤボウキ、サザンカ、シロダモ、チャノキ
(花そろそろ終わり)クコ
(実の見頃)アオツヅラフジ、イイギリ、ガマズミ、カラスザンショウ、カラタチバナ、コナラ、サネカズラ、サルトリイバラ、シラカシ、スダジイ、センニンソウ、センリョウ、ツクバネガシ、ナンテン、ノイバラ、ハゼノキ、ヒメグルミ、ムクノキ、ムベ、ムラサキシキブ、ヤブコウジ
(紅葉・黄葉)アブラチャン、イイギリ、イヌザクラ、イヌビワ、イボタノキ、ウワミズザクラ、エノキ、エビヅル、カツラ、カラスザンショウ、クズ、ケヤキ、ケンポナシ、コクサギ、コブシ、シロモジ、ソメイヨシノ、ツタ、ツノハシバミ、ニガキ、ヌルデ、ハクウンボク、ハゼノキ、ヒメコウゾ、フジ、マルバウツギ、ミズキ、ミツデカエデ、ムクノキ、ムクロジ、ヤマグワ、ヤマハギ、ヤマブキ

〔草〕
(咲き始め)オオハナワラビ
(花の見頃)アワコガネギク、カンアオイ、キチジョウソウ、タイワンホトトギス、※ナギナタコウジュ、リンドウ
(花そろそろ終わり)シラヤマギク、シロヨメナ、タイアザミ、ツリフネソウ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ノコンギク、ノハラアザミ、フジバカマ、ヤブタバコ、ユウガギク
(実の見頃)ウバユリ、オギ、カラスウリ、カラスノゴマ、キチジョウソウ、ススキ、ツルマメ、ヒヨドリジョウゴ、ヘクソカズラ、ヤブミョウガ、ヤブラン
(紅葉・黄葉)イヌヌマトラノオ、オオニガナ、オニドコロ、カラスウリ、キキョウ、キンミズヒキ、コバギボウシ、シオデ、シモバシラ、シロネ、シロバナサクラタデ、タカトウダイ、テンニンソウ、ヌスビトハギ、ヘクソカズラ、ミソハギ、メヤブマオ、ヤブマオ、ヤブマメ、ヤマノイモ、ヤマハッカ

 見られた昆虫、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 トンボ類…アキアカネ
 カマキリ類…オオカマキリ、ハラビロカマキリ卵鞘
 バッタ類…カネタタキ、コバネイナゴ
 カメムシ類…アメンボ、ヨコズナサシガメ
 チョウ類…キチョウ、ヤマトシジミ、ツマグロヒョウモン、チャバネセセリ、ホシホウジャク
 ハチ類…クマバチ、セイヨウミツバチ
ハエ類…ホソヒラタアブ、ヒラタアブsp.、オオハナアブ
〔クモ類〕モエギザトウムシ、ジョロウグモ
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、シメ、カワラヒワ、アオジ、キセキレイ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、ウグイス、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、アカゲラ、コゲラ、カルガモ、キジバト、ドバト
〔両性爬虫類〕カナヘビ
〔その他〕メダカ、ヨシノボリ、スジエビ
ウバユリの実
ウバユリの実
ムベの実
ムベの実
樹木の紅葉
樹木の紅葉
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