生物記録情報

2011.11.30
 現在の自然教育園内の主な生物の見頃情報をお知らせします。
 写真はムクロジの黄葉、ハゼノキの紅葉、ツルウメモドキの果実です。
 ムクロジはムクロジ科ムクロジ属の落葉高木です。路傍植物園をはじめとして園内各所に大木が多くあり、黄金色に輝く黄葉は見事です。また、木の下には、羽状複葉の大きな葉とともに、果実も落ちています。その果皮がサポニンを含みかつては石鹸の代用として利用され、また、黒く丸い種子は大変堅く「追い羽根」に使われます。
 ハゼノキはウルシ科ハゼノキ属の落葉高木です。ハゼ(爆米)とはもみのついた米を火に炒って爆ぜたもので、花の形がこれに似ていることから名前が付けられました。路傍植物園にあるハゼノキは高木のため、花を見ることはできませんが。また、果実から搾り取った蝋は和蝋燭の原料となります。美しい紅葉は今が見頃です。
 ツルウメモドキはニシキギ科ツルウメモドキ属の落葉ツル性の木本です。名前の由来は赤い果実を付けるウメモドキという木に似ているツル植物ということからです。黄葉した葉と赤い仮種皮が美しいです。武蔵野植物園のイヌザクラの大木に巻き付いたものを近くで見ることができます。木の下には落ち葉と果実が多く落ちています。

〔樹木〕
(咲き始め)ヤブツバキ
(花の見頃)サザンカ、ヒイラギ、ヤツデ
(花そろそろ終わり)キヅタ、シロダモ
(実の見頃)イイギリ、ガマズミ、ケンポナシ、コクサギ、サネカズラ、サルトリイバラ、シロダモ、センリョウ、ツルウメモドキ、トベラ、ノイバラ、ヒサカキ、マユミ、マンリョウ、ムベ、ムラサキシキブ、ヤブコウジ
(紅葉・黄葉)アカシデ、アカメガシワ、アブラチャン、アワブキ、イイギリ、イヌザクラ、イヌシデ、イヌビワ、イボタノキ、イロハモミジ、ウワミズザクラ、エノキ、オオモミジ、カツラ、カマツカ、カラスザンショウ、クズ、クマシデ、コクサギ、ココメウツギ、コナラ、コブシ、サワシバ、サンショウ、シロモジ、ソメイヨシノ、ツクバネウツギ、ツタ、ツノハシバミ、ツルウメモドキ、トウカエデ、ニシキギ、ハゼノキ、ハマクサギ、ハルニレ、ヒメコウゾ、フジ、ホソバイヌビワ、マルバウツギ、マンサク、ミズキ、ムクノキ、ムクロジ、ムラサキシキブ、ヤマグワ、ヤマコウバシ、ヤマザクラ、ヤマハギ、ヤマボウシ

〔草〕
(花の見頃)アカフユノハナワラビ、オオハナワラビ、カンアオイ
(花そろそろ終わり)タイアザミ、ヤクシソウ
(実の見頃)ウバユリ、オオバギボウシ、カラスウリ、カラスノゴマ、コバギボウシ、コバノカモメヅル、シオデ、ヒメガマ、ヒヨドリジョウゴ、ヘクソカズラ、ムサシアブミ、ヤブミョウガ、ヤブラン
(紅葉・黄葉)イヌヌマトラノオ、オオバギボウシ、オニドコロ、カラスウリ、キンミズヒキ、コバギボウシ、シロバナサクラタデ、タカトウダイ、ドクダミ、ヌスビトハギ、ヌマトラノオ、ハグロソウ、ヒメシダ、ヘクソカズラ、ホトトギス、ミソハギ、ミツガシワ、メヤブマオ、ヤマノイモ、ヤマユリ

 見られた昆虫、クモ、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 チョウ類…キチョウ、キタテハ、ムラサキシジミ、ウラギンシジミ、ツマグロヒョウモン
 バッタ類…コバネイナゴ
 アブ類…ホソヒラタアブ、キンバエsp
その他…アメンボ 
〔鳥類〕
 メジロ、コゲラ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、アオジ、ウグイス
ムクロジの黄葉
ムクロジの黄葉
ハゼノキの紅葉
ハゼノキの紅葉
ツルウメモドキの果実
ツルウメモドキの果実
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