生物記録情報

2010.12.8
植物見頃情報 2010.12.8

 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はイイギリの実、カラスザンショウの実、カラスノゴマの実です。
 イイギリはイイギリ科イイギリ属の落葉高木です。葉が桐の葉に似ていて、昔、御飯を包むのに使われたことからこの名前が付けられました。雌雄異株です。園内各所で雌の木に赤い房状の実がたくさんぶら下がっているのが見られます。年によって実のなり具合に違いがあり、昨年は豊富に実をつけたのに今年はさっぱりという木もあります。
 カラスザンショウは、ミカン科サンショウ属の落葉高木です。雌雄異株です。実がサンショウに似ているのに役に立たず、木も葉も大型のため、この名前があります。アゲハチョウ科の食草となっています。黄色くなった葉がまだ枝に残っていますが、実の様子が見えるようになりました。路傍植物園で見られます。
 カラスノゴマは、シナノキ科カラスノゴマ属の1年草です。名前の由来はサヤの中のゴマのような丸いい種子をカラスの食べる胡麻に見立てたということです。また、本年9月29日の植物見頃情報に花の写真が掲載されています。武蔵野植物園で見られます。

〔樹木〕
(花の見頃)サザンカ、ヒイラギ、ヤツデ
(花そろそろ終わり)コウヤボウキ
(実の見頃)イイギリ、ガマズミ、カラスザンショウ、カラタチバナ、サネカズラ、サルトリイバラ、センリョウ、ツルウメモドキ、トベラ、ナンテン、ネムノキ、ノイバラ、ヒサカキ、マンリョウ、ムクロジ、ムラサキシキブ、ヤブコウジ
(紅葉・黄葉)アワブキ、イイギリ、イヌザクイラ、イヌシデ、イヌビワ、イロハモミジ、エノキ、オオモミジ、ガクアジサイ、カマツカ、カラスザンショウ、キハダ、キブシ、クマシデ、ケヤキ、コアジサイ、コクサギ、コゴメウツギ、コナラ、ゴンズイ、サンショウ、チドリノキ、ツクバネウツギ、ツルウメモドキ、ハゼノキ、ハリギリ、マユミ、マルバウツギ、ミズキ、ミツデカエデ、ムラサキシキブ、ヤマアジサイ、ヤマグワ、ヤマブキ、ヤマボウシ

〔草〕
(花の見頃)イヌホオズキ、オオハナワラビ、カンアオイ
(花そろそろ終わり)アカフユノハナワラビ、サガミラン、ツリフネソウ、マヤラン
(実の見頃)イヌホオズキ、ウバユリ、オオニガナ、オギ、カラスウリ、カラスノゴマ、キンミズヒキ、コバギボウシ、ススキ、ノガリヤス、ヒヨドリジョウゴ、ヘクソカズラ、ミズタマソウ、ムサシアブミ、ヤブラン、ヤマユリ
(紅葉・黄葉)アキカラマツ、アキノウナギツカミ、イヌヌマトラノオ、オオバギボウシ、オニドコロ、キンミズヒキ、タカトウダイ、メヤブマオ
イイギリの実
イイギリの実
カラスザンショウの実
カラスザンショウの実
カラスノゴマの実
カラスノゴマの実
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