生物記録情報

2010.11.2
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はチャノキの花、リンドウの花、ノブドウの実です。
チャノキは中国原産のツバキ科ツバキ属の常緑低木です。その名の通り、お茶の木です。お茶は中国では四千年前から飲まれ、中国語の「チャー、ツァ、ツァー」から日本では「チャ」と呼ばれています。また福建省方言の「テー」が世界のteaの語源となっています。花は小さな白いツバキのようです。路傍植物園、武蔵野植物園などで見られます。
 リンドウはリンドウ科リンドウ属の多年草です。根が漢方薬として利用され、その根の味が竜の胆汁のように苦いところから竜胆(りゅうたん)と呼ばれ、それが転訛して「りんどう」になったと言われています。武蔵野植物園で見られます。
 ノブドウはブドウ科ノブドウ属のツル性の落葉低木です。藪や草原などに繁茂するので、「野に生えるブドウ」という意味です。夏に咲いていた小さな花は目立たず、秋になると色とりどりの実が目立つようになります。ブドウとは言っても、ノブドウは食用にはなりません。水生植物園で見られます。

〔樹木〕
(咲き始め) コウヤボウキ、サザンカ、ヤツデ
(花の見頃) クコ、チャノキ
(実の見頃) アオツヅラフジ、イイギリ、ガマズミ、カラタチバナ、ゴンズイ、サネカズラ、シラカシ、シロダモ、スダジイ、センリョウ、ツクバネガシ、ツルウメモドキ、ノイバラ、ノブドウ、ヒメグルミ、ホオノキ、ムラサキシキブ、ヤブコウジ

〔草〕
(咲き始め) キチジョウソウ
(花の見頃) アワコガネギク、イヌホオズキ、オオニガナ、カンアオイ、キセルアザミ、コメナモミ、サワヒヨドリ、シラヤマギク、シロヨメナ、タイアザミ、タイワンホトトギス、ノコンギク、ノハラアザミ、ハナタデ、フジバカマ、ユウガギク、リンドウ
(花そろそろ終わり) アキノウナギツカミ、アキノノゲシ、ゲンノショウコ、シュウブンソウ、ツリフネソウ、ナガボノシロワレモコウ、マルバフジバカマ、ヤブタバコ、ヤマハッカ
(実の見頃) アブラススキ、イヌホオズキ、カラスウリ、キンミズヒキ、ゲンノショウコ、ダイコンソウ、チカラシバ、ツルマメ、ヌスビトハギ、ヘクソカズラ、ホウチャクソウ、ミズタマソウ、ヤブミョウガ、ヤブラン
チャノキの花
チャノキの花
リンドウの花
リンドウの花
ノブドウの花
ノブドウの花
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