生物記録情報

2010.4.7
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はイカリソウの花、ニリンソウの花、サルトリイバラの花です。
 イカリソウはメギ科イカリソウ属の多年草です。花の形が船の錨(いかり)に似ているので、この名が付きました。路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。花の色は、園内でも白色から淡紅色、淡紫色と生えている場所によって変異があります。
 ニリンソウは、ユキワリイチゲから始まったキンポウゲ科イチリンソウ属の春植物の代表的な種で、路傍植物園をはじめとして園内全域で見られます。名前の由来は2本の花茎の先にそれぞれ1輪の花が付くことからです。同じ仲間のイチリンソウと共に可憐な花を咲かせています。
 秋に美しい赤い実が目立ったユリ科のつる性植物サルトリイバラが芽吹き、葉を広げ、花を咲かせています。雌雄異株で、路傍植物園では雄株の雄花が、武蔵野植物園では雌株の雌花が見られます。

〔樹木〕
(咲き始め) クヌギ、コナラ
(花の見頃) アオキ、アケビ、イヌガヤ、イヌコリヤナギ、イロハモミジ、オオシマザクラ、クサイチゴ、コクサギ、サルトリイバラ、ジャヤナギ、シロヤブツバキ、ソメイヨシノ、ニワトコ、ヒサカキ、ヒメカジイチゴ、ミツバアケビ、モミジイチゴ、ヤマザクラ、ヤマブキ
(花そろそろ終わり) アセビ、ウグイスカグラ、コブシ、ヤブツバキ
(実の見頃) ムクロジ

〔草〕
(咲き始め) アゼスゲ、カサスゲ、クサノオウ、ケマルバスミレ、ヘビイチゴ、ミツバツチグリ、ムラサキサギゴケ、ヤマブキソウ
(花の見頃) イカリソウ、イチリンソウ、ウラシマソウ、オオイトスゲ、カキドオシ、キランソウ、シャガ、シュンラン、ショウジョウバカマ、ジロボウエンゴサク、セキショウ、セントウソウ、タチツボスミレ、タマノカンアオイ、ツボスミレ、ニリンソウ、ノウルシ、ハコベ、ハナダイコン、ヒトリシズカ、ヒメウズ、ミツガシワ、ムサシアブミ、ムラサキケマン、ヤマルリソウ、ラショウモンカズラ
(花そろそろ終わり) バイモ
イカリソウの花
イカリソウの花
ニリンソウの花
ニリンソウの花
サルトリイバラの花
サルトリイバラの花
画像をクリックすると大きくなります。