生物記録情報

2010.4.1
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はタチツボスミレの花、ラショウモンカズラの花、ノウルシの花です。
 タチツボスミレは自然教育園では、最も数の多いスミレです。路傍植物園や水生植物園、武蔵野植物園をはじめ、園内全域で見られます。「タチツボ」とは茎が立ち、庭に生えるという意味です。
 ラショウモンカズラの花は長さが5p位もある大きな花で鮮やかな紫色が美しいです。シソ科ラショウモンカズラ属の多年草で、冬の間青々とした葉を広げていましたが、花の時期を迎えました。名前の「ラショウモン」は、この花を京都の羅生門で渡辺綱が鬼退治をしたときに切り落とした鬼の腕に見立てたものだといわれ、「カズラ」は花が終わった後、走出枝が出るからです。路傍植物園で見られます。
 ノウルシの花です。傷をつけると乳液が出て、それが肌に触れるとかぶれることがあるということから、この名があります。川の氾濫源や湿地に群生するトウダイグサ科の多年草です。水生植物園で鮮やかな黄色の群落が見られます。

〔樹木〕
(咲き始め) アケビ、イロハモミジ、コクサギ、コナラ、サルトリイバラ、ソメイヨシノ、ミツバアケビ
(花の見頃) アオキ、アカシデ、アセビ、イヌガヤ、イヌコリヤナギ、イヌシデ、オオシマザクラ、キブシ、クサイチゴ、コブシ、ジャヤナギ、シロヤブツバキ、ニワトコ、ヒサカキ、モミジイチゴ、ヤブツバキ、ヤマザクラ
(花そろそろ終わり) ウグイスカグラ、シキミ
(実の見頃) ムクロジ

〔草〕
(咲き始め) イカリソウ、イチリンソウ、キランソウ、クサノオウ、ケマルバスミレ、シャガ、ツボスミレ、ミツガシワ、ムサシアブミ、ムラサキケマン、ムラサキサギゴケ、ヤマブキ
(花の見頃) ウラシマソウ、オオイトスゲ、カキドオシ、シュンラン、ショウジョウバカマ、ジロボウエンゴサク、セキショウ、セントウソウ、タチツボスミレ、タマノカンアオイ、ニリンソウ、ノウルシ、バイモ、ハコベ、ハナダイコン、ヒトリシズカ、ヒメウズ、ヤマルリソウ、ラショウモンカズラ
(花そろそろ終わり) カタクリ、コスミレ、スギナ、フキ、フッキソウ

タチツボスミレの花
タチツボスミレの花
ラショウモンカズラの花
ラショウモンカズラの花
ノウルシの花
ノウルシの花
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