生物記録情報

2010.3.24
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 葉の茂る前の明るい落葉樹林下では春の花が次々と咲いています。写真はバイモの花、ヒトリシズカの花、ジロボウエンゴサクの花です。
 バイモは中国原産のユリ科バイモ属の多年草です。名前は漢名「貝母」の音読みです。球根が二枚貝の殻の形に似ています。下向きに咲く花は一見地味ですが、花の中をのぞくと、編み笠模様がありなかなかきれいです。アミガサユリ(編み笠百合)とも呼ばれています。路傍植物園や武蔵野植物園など、園内各所で見られます。
 ヒトリシズカはセンリョウ科センリョウ属の多年草です。葉の間から1本の白い穂状の花を咲かせる様子を、静御膳の美しさにたとえてこの名前が付きました。路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。
 ジロボウエンゴサクはケシ科エンゴサク属の多年草です。昔の伊勢地方ではこの花を次郎坊、スミレの花を太郎坊と呼び、漢方では地下の塊茎を蒸して日干しにした物を延胡索(エンコサク)と呼ぶことからこの名前が付けられました。武蔵野植物園や水生植物園で見られます。

〔樹木〕
(咲き始め) アオキ、イロハモミジ、オオシマザクラ、クサイチゴ、コナラ、ソメイヨシノ、ヤマザクラ
(花の見頃) アカシデ、アセビ、イヌコリヤナギ、イヌシデ、ウグイスカグラ、キブシ、コブシ、ジャヤナギ、シロヤブツバキ、ニワトコ、モミジイチゴ、ヤブツバキ
(花そろそろ終わり) ウメ、シキミ、ハルニレ、マンサク、モクレイシ
(実の見頃) ムクロジ

〔草〕
(咲き始め) ウラシマソウ、カキドオシ、キランソウ、クサノオウ、シャガ、タマノカンアオイ、ツボスミレ、ニリンソウ、ノウルシ、ムラサキサギゴケ、ラショウモンカズラ
(花の見頃) オオイトスゲ、カタクリ、コスミレ、シュンラン、ショウジョウバカマ、ジロボウエンゴサク、スギナ、セントウソウ、タチツボスミレ、バイモ、ハコベ、ハナダイコン、ヒトリシズカ、ヒメウズ、フッキソウ、ヤマルリソウ
(花そろそろ終わり) アオイスミレ、アマナ、シベリアツルボ、フキ
バイモの花
バイモの花
ヒトリシズカの花
ヒトリシズカの花
ジロボウエンゴサクの花
ジロボウエンゴサクの花
画像をクリックすると大きくなります。