生物記録情報

2009.12.9
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はツルウメモドキの実と黄葉、コクサギの実と黄葉、ムサシアブミの実です。
 ツルウメモドキはニシキギ科の落葉性ツル植物です。名前の由来は葉の形や若枝がウメに似ていることです。黄葉した葉と赤い実は共に美しいです。写真は武蔵野植物園のイヌザクラの大木に巻き付いたものでツルは遙か高くまで伸びていますが、幸運にも目の高さで見ることができました。ツルウメモドキの木の下には落ち葉と実が多く落ちています。
 コクサギはクサギのように臭いがあり、小型なので「小臭木」と言われるようになったのが名前の由来です。ミカン科に属し、カラスアゲハの食草となります。雌雄異株なので、雌株のみ写真のような実を付けます。4個の分果に分かれ、成熟すると裂開し、それぞれ1個の黒い種子が飛び出します。路傍植物園、いもりの池近くの園路沿いなどで見られます。
 ムサシアブミはサトイモ科テンナンショウ属の多年草です。花は4月から5月にかけて見られ、仏焔苞(ぶつえんほう)のある、テンナンショウ属特有の印象的な姿です。大きく色鮮やかな実はその重さで地面に倒れてしまい、落ち葉の上で目立っています。路傍植物園で見られます。

〔樹木〕
(花の見頃) ヤブツバキ
(花そろそろ終わり) ヒイラギ、ヤツデ
(実の見頃) イイギリ、ガマズミ、カラタチバナ、ケンポナシ、コクサギ、サルトリイバラ、シロダモ、センニンソウ、センリョウ、ツルウメモドキ、トウネズミモチ、ネズミモチ、ノイバラ、マユミ、マンリョウ、ムラサキシキブ、ヤブコウジ
(紅葉・黄葉) アブラチャン、アワブキ、イイギリ、イヌコリヤナギ、イヌザクラ、イヌビワ、イロハモミジ、ウワミズザクラ、エノキ、オオモミジ、カマツカ、カラスザンショウ、クマシデ、コアジサイ、コクサギ、コゴメウツギ、コナラ、コマユミ、サンショウ、チドリノキ、ツクバネウツギ、ツルウメモドキ、ニシキギ、ホソバイヌビワ、マユミ、ミツデカエデ、ムクロジ、ヤマグワ、ヤマブキ、ヤマボウシ、リョウブ

〔草〕
(花の見頃) イヌホオズキ、オオハナワラビ、カンアオイ
(花そろそろ終わり) アカフユノハナワラビ、ナガボノシロワレモコウ
(実の見頃) ウバユリ、オオバギボウシ、オギ、カラスウリ、カラスノゴマ、コバギボウシ、シオデ、ススキ、ヒメガマ、ヘクソカズラ、ミズタマソウ、ムサシアブミ、モミジガサ、ヤブミョウガ、ヤブラン
(紅葉・黄葉) オオバギボウシ、オヘビイチゴ、キンミズヒキ、ヌスビトハギ
ツルウメモドキの実と黄葉
ツルウメモドキの実と黄葉
コクサギの実と黄葉
コクサギの実と黄葉
ムサシアブミの実
ムサシアブミの実
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