生物記録情報

2009.11.18
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はムクロジの黄葉、シオデの実、カラスノゴマの実です。
 ムクロジはムクロジ科ムクロジ属の落葉高木です。園内ではムクロジの他にもエノキやアカメガシワなどの落葉樹の黄葉が日々進み、特にムクロジの黄葉の美しさは目を楽しませてくれます。ムクロジはその果皮がサポニンを含みかつては石鹸の代用として利用され、また、黒く丸い種子は大変堅く追い羽根に使われていることで、知られています。路傍植物園を始めとして園内各所で大木が見られます。
 シオデはユリ科シオデ属のつる性の多年草です。名前はアイヌ語のshwote(シュウオンテ)から来ているといわれています。若芽は姿も味もアスパラガス似ています。園内では7月中旬頃に花を咲かせていました。雌雄異株です。7月16日の植物見頃情報に雄花の写真が掲載されています。園内各所で見られます。
 カラスノゴマは9月23日の植物見頃情報に花の写真が掲載されています。かわいらしい黄色い花からはこの実の形は想像されにくいですが、現在実を見ると、種子をカラスの食べる胡麻に見立てたという名前の由来が納得できます。武蔵野植物園で見られます。

〔樹木〕
(花の見頃) ヒイラギ、ヤツデ
(花そろそろ終わり) コウヤボウキ、サザンカ、シロダモ
(実の見頃) イイギリ、ガマズミ、カラタチバナ、ケンポナシ、ゴンズイ、サネカズラ、サルトリイバラ、シロダモ、センリョウ、ツクバネガシ、ツルウメモドキ、ナンテン、ニシキギ、ノイバラ、ヒサカキ、マユミ、ムベ、ムラサキシキブ、ヤブコウジ
(紅葉・黄葉) アカシデ、アカメガシワ、アブラチャン、イイギリ、イヌザクラ、イヌシデ、イボタノキ、イロハモミジ、ウワミズザクラ、エノキ、エビヅル、カラスザンショウ、ケヤキ、ケンポナシ、コクサギ、コナラ、コブシ、シロモジ、ソメイヨシノ、ツタ、ツノハシバミ、ツルウメモドキ、ニガキ、ニシキギ、ノブドウ、ハクウンボク、ハゼノキ、ホソバイヌビワ、ミズキ、ムクノキ、ムクロジ、ムラサキシキブ、ヤマグワ、ヤマザクラ、ヤマハギ、ヤマブキ

〔草〕
(花の見頃) オオハナワラビ、カンアオイ
(花そろそろ終わり) アカハナワラビ、アカフユノハナワラビ、キセルアザミ、タイアザミ、ツリフネソウ、ナガボノシロワレモコウ
(実の見頃) ウバユリ、オギ、カラスウリ、カラスノゴマ、キンミズヒキ、コバギボウシ、シオデ、ススキ、ヒメガマ、ヘクソカズラ、ミズタマソウ、ヤブミョウガ、ヤブラン、ヤマユリ
(紅葉・黄葉) アキノウナギツカミ、イヌヌマトラノオ、オニドコロ、カラスウリ、キキョウ、キンミズヒキ、コバギボウシ、ススキ、タカトウダイ、チダケサシ、トダシバ、ヌスビトハギ、ヘクソカズラ、ヤマノイモ
ムクロジの黄葉
ムクロジの黄葉
シオデの実
シオデの実
カラスノゴマの実
カラスノゴマの実
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