自然を守るための取組み
自然教育園 池沼の自然再生プロジェクト
~かいぼりで美しい水辺と豊かな生態系の復活を目指す~
自然教育園では、都心に奇跡的に残された豊かな自然環境を、地域市民や企業・団体等の皆さまと共に次世代へつなぐため、「自然教育園 池沼の自然再生プロジェクト」に取り組んでいます。本プロジェクトでは、伝統的な管理手法である「かいぼり」を軸に、失われつつある美しい水辺環境と生物多様性の復活を目指した保全活動を推進しています。
水生植物園自然教育園「かいぼり」ニュース
本プロジェクトに関する様々な情報をお届けします。
【もっと知りたい!】かいぼりって何?
池の水を一時的にすべて抜き、底を天日干しにする伝統的な管理手法です。かいぼりの目的
1.生物多様性の向上・環境改善
①水質浄化 ②外来種の防除 ③水草の再生 ④開放水面や水深の確保
2.生物多様性の普及啓発
市民が泥に触れ、生きものと出会いながら、自然の仕組みや保全の大切さを体感できる学びの機会を提供する。
【これまでの歩み】2025年度 水生植物園から始まったかいぼり
自然教育園にとって大きな転換点となった2025年度。水生植物園において、約20年ぶりとなる「かいぼり」を、園の歴史上初めて「一般参加型」で実施しました。市民・企業・ボランティアの皆さまの多大なるご協力により、当初の想像を超える大きな成果を得ることができました。
現在、水生植物園の池は注水を終え、豊かな生態系が戻りつつあります。
水生植物園でかいぼり!20年ぶりの「池の大掃除」で生きものを救出せよ(2025年12月)
募集開始からわずか半日で満員御礼となった本イベント。当日は大人から子どもまで総勢約50名が泥に足を取られながらも、力を合わせて生きものの捕獲・調査を行いました。
泥にまみれて生物捕獲!
水を抜いた貴重な期間に:池底のスペシャルイベント(2026年1~3月)
歩けなかったけど…!?「池底(いけぞこ)ガイドウォーク」
告知開始からわずか1分足らずで満員となった大注目イベント。しかし当日、20年分の泥は大人でも埋まってしまうほど柔らかく、急遽「歩くツアー」から作戦変更!特殊な道具(ハンドオーガー)で泥を採取したり、深さごとの「泥団子」を作って観察しました。泥の感触に歓声をあげる子どもたちも、解説に聞き入る大人たちも、誰もが時間を忘れて夢中に。都心の真ん中で泥に触れ、自然の営みを肌で感じる、まさに世代を超えた貴重な自然体験となりました。
実はこの泥、中に数十年もの間眠り続けてきた「埋土種子(タネ)」が詰まっているかもしれないのです。さて、どんな植物が芽吹くでしょうか?現在、園内で経過を観察中です。
ハンドオーガーを使って泥の観察
異なる深さの泥団子を作りました企業とともに、豊かな自然を次世代へつなぐ:「自然教育園水辺再生プロジェクト」
計11社の企業の皆様に本プロジェクトへ参画いただきました。単なる資金援助に留まらず、延べ48名の社員とそのご家族が実際に池底へ入り、スタッフと共に過酷な泥の掘削や除草作業に汗を流してくださいました。増えすぎた草の除草
池内に繁茂したヒメガマなどの水草を根から取り除き、池の底まで太陽の光が届くようにしました。

泥の掘削
「かつて池にあった水生植物のタネ(埋土種子)」を狙って泥を採取。現在は「トロ舟」に撒きだし、発芽を待つ貴重なモニタリング試料として活用しています。
深い層を狙い、塩ビパイプで泥を採取
トロ船へ撒き出し、埋土種子の発芽を待つ【予告】プロジェクトは次なる挑戦へ!
水生植物園での成果を受け、プロジェクトは次なる挑戦へ!具体的なスケジュールや参加募集については、詳細が決まり次第、本ページにてご案内いたします。どうぞお楽しみに!
ご寄付のお願い
都心に残る奇跡の森。みんなの力で、水辺再生を!
当園には4つの池がありますが、長年かいぼりができず、環境の悪化が深刻な課題となっていました。この状況を打破するため、私たちは「水辺再生プロジェクト」を立ち上げました。
2025年度、皆さんのご支援により、その第一歩である「水生植物園」のかいぼりを無事に完遂することができました。しかし、再生の道はまだ半ばです。目標1,600万円に対し、おかげさまで着実に歩みを進めておりますが、さらなる継続には皆様の力が必要です。豊かな水辺を次世代へ引き継ぐため、引き続き温かいご支援をお願い申し上げます。
目標金額:1600万円
○対象となる方
個人、団体、法人いずれの方もご利用いただけます。
○支払方式
銀行振込
○手続きについて
(1)「寄付金申込書」を作成いただき、当園までメールでご送付ください。
(2)担当より、「寄付金振込依頼書」を発行・郵送いたします。
(3)お手元に届きました振込依頼書に記載の口座までお振込みをお願いいたします。
(4)寄付者様からのご入金を確認次第、「寄付金の受入証明書」を郵送いたします。
○送信先メール
kifu-meguro{at} kahaku.go.jp({at}を@に換えて送信してください)
ご不明な点等がございましたら、担当までお問合せください。
どうぞよろしくお願いいたします。
独立行政法人国立科学博物館 附属自然教育園
電話03-3441-7176
担当:下田・山崎
