生物記録情報

2009.10.1
植物見頃情報 2009.10.1

 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 いろいろな秋の花が見頃となっています。写真はホトトギス、ツリフネソウ、ススキとオギの花です。
 ヤマホトトギスの花が終わり、ホトトギスの花が咲き始めました。前回紹介したヤマホトギスに比べると花は大きく、花弁が反り返りません。現在園内に咲くホトトギスには色の変異があり、見比べるのも楽しいです。路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。
 ツリフネソウはツリフネソウ科の1年草で、湿った場所を好みます。「釣舟草」と書き、ユニークなこの花の形を帆掛け舟に見立てた名前です。水生植物園と中央湿地で大群落となっています。
 ススキやオギの穂が風に揺れる景色は、まさに秋の風物詩とも言えるでしょう。いずれもイネ科ススキ属の仲間でよく似ていますが、どこが見分けのポイントになるのでしょうか。小穂の先に長いノギ(1本の毛のようなもの)が出ているのがススキで、ノギがないのがオギです。また、茎が根元から多数集まって株立ちするのがススキ、1本ずつ立つのがオギです。その他にも区別点はありますが上記がわかりやすいポイントです。写真はススキとオギが並んでいる水生植物園です。

〔樹木〕
(咲き始め) チャノキ
(花の見頃) サネカズラ
(実の見頃) アオツヅラフジ、イイギリ、ガマズミ、クサギ、クヌギ、ゴンズイ、シラカシ、シロダモ、ツルウメモドキ、ノブドウ

〔草〕
(咲き始め) キセルアザミ、ネズミガヤ、ホトトギス、マルバフジバカマ
(花の見頃) アカネ、アキノウナギツカミ、アブラススキ、アメリカセンダングサ、イヌショウマ、イヌタデ、ウリクサ、オギ、オヒシバ、カゼクサ、カリガネソウ、キツネノマゴ、キバナアキギリ、ゲンノショウコ、コメナモミ、サワヒヨドリ、シモバシラ、シュウブンソウ、シラヤマギク、シロバナキツネノマゴ、シロバナサクラタデ、ススキ、タイアザミ、チカラシバ、チヂミザサ、ツユクサ、ツリフネソウ、トダシバ、トラノオスズカケ、ナガボノアカワレモコウ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ノダケ、ノハラアザミ、ハナタデ、ヒメジソ、ヒヨドリバナ、フジバカマ、フタバハギ、ミゾソバ、ヤブタバコ、ヤマハッカ、ユウガギク、ヨシ、ワレモコウ
(花そろそろ終わり) イノコズチ、オトコエシ、キンミズヒキ、タカトウダイ、ハグロソウ、マツカゼソウ、ミズオトギリ、モミジガサ、ヤブマメ
(実の見頃) エゾアブラガヤ、カラスウリ、キンミズヒキ、ソクズ、ダイコンソウ、ヌスビトハギ、ノブキ、ヘクソカズラ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ヤブミョウガ
ホトトギスの花
ホトトギスの花
ツリフネソウの花
ツリフネソウの花
オギ(左)とススキ(右)の穂
オギ(左)とススキ(右)の穂
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